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インシテミル

作者米澤穂信
出版社文春文庫
発表年2008年
評価★★★☆

moguraによる評価
本格ミステリ+カイジ+バトルロワイヤル!

2010年の「このミステリーがすごい!」(通称このミス)で作家別投票1位に輝いた米澤穂信先生の本との出会いは刺激的なものになりました。もぐらは学生時代はミステリーを精読してましたが、ホラーブームを境に仕事も始まりほとんど読まなくなってました。そういった月日の流れを実感できる出会いとなりました。実はこの作者の2作目である「愚者のエンドロール」が結構僕的には好みだったのですが、「ミステリーマニアによるミステリーマニアのためのミステリーマニアにしか分からない」作品であったため周囲の人気や知名度は極めて低かったのを覚えています。失礼ながら当時は「僕好みだけど流行らないだろうなぁ」と思ってました。その後しばらく作品を出さなかったので(単行本としては実際に2−3年の充電期間を要したようです)、当時のミステリールネッサンス期には1−2作で消えていく作者も多くいたので、その後の作品と出会うことなく忘れていました。

本作「インシテミル」は2008年に出た作品だそうですが、本年10月に藤原竜也・綾瀬はるかなど豪華キャストで映画化するということで目に入り買ってみました。映画版のタイトルは「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」です。どんな作品かと読んでみると、ミステリーの中でも最も古典的とされる「クリーズドサークル」あるいは「嵐の山荘」に、漫画「カイジ」やホラー小説「バトルロワイヤル」をほうふつとさせる不思議極まりない設定が加わっており、古典の壁を破った新感覚ミステリとなっていました!作中の人物像も個性に富んでて、展開も目が離せません。いったい誰が犯人なのか・・・そして誰が探偵なのか・・・といい作品でしたね。ラストの謎解きのやり取りで「あれ、えらくミステリーマニアな会話が出てくるな、どっかで感じた感覚だな」と思ってみると、作品後の作者コメントで「あー、あの愚者のエンドロールの作者だったのか!!」と二重に驚かされたものです。

ミステリーとカイジが好きならまず間違いなくストライクゾーンど真ん中のはずの本作品は、映画版もカイジの主人公を起用しての豪華キャストなので期待感大です!ぜひ、映画版を見る前に原作小説を読んでみてください♪
2011-6-13 17:47 投稿者: mogura (レビュー一覧) [ 1280hit ]
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