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世界の果てに隠された第8回大会

さて、今大会は仲間内の大会であったこともあり、“世界の果てに隠された”というコンセプト(?)のもと、昨年の大会で人気を集めたゲームをメインにしつつ、普段の大会ではなかなか遊ばないようなゲームなど含め雑多に遊ばせて頂きました♪遊ばれたゲームは下記の通り↓

【かね、カネ、金】【ヒーロースケープ】【モダンアート】【投扇興】【手荷物検査】
【ドリュンタードリューバー】【ナゲッツ】【イリアド】【バルバロッサ】

 今大会は今までの大会で遊ばれたゲームがほとんどですので、大会レポートは大会で初めて遊ばれたゲーム【投扇興】【イリアド】【バルバロッサ】【手荷物検査】に絞って行わせて頂きます〜


午前〜人気ボードゲームフェイズ〜
▲英雄の力を借りてトロイ都市包囲戦で活躍し
ギリシャの神々の目に留まるようにしよう。
仲間内ゲーム大会だし、あまり遊ばれたことの無い新作ゲームを遊んでみよう、ということで選択されたゲームが「イリアド

ギリシャ戦争のトロイ会戦を舞台にしたこのゲームは、会戦で他の英雄(プレイヤー)よりもより多くの軍勢を提供し、神々からの評価を得ることが目的のカードゲーム。

と、世界観だけ聞くと敵との戦いを想像してしまいますが、実のところは他の英雄との足の引っ張り合いがメイン、というかそれしかない、手札マネジメントを主としたゲームだったりします^^
▲装甲歩兵・弓兵・象兵・トロイの木馬など
様々な個性を持った軍勢を使いこなそう!
▲ 神々の目に留まれば得点を獲得できるが、
失望させると失点(THANATUS)に繋がることも・・・
軍勢をあらわすカードに様々な種類があるところがこのゲームの面白いところ。軍勢のメインでありファランクスを組むことにより超強力になる「装甲歩兵」。単体では弱いもののファランクスをも打ち抜く力を持つ「弓兵」。装甲歩兵や弓兵を載せて支援することができる「象兵」。強力な戦力であるだけでなく、奇襲能力も持つ「戦車」。ファランクスや弓兵をその体内に隠し持つことのできる「トロイの木馬」。などなど、その戦力の多彩さが面白いところ。

他にも、戦車に襲われないための「馬防壁」。暴れる象兵を打ち抜く強力な「弩」。トロイの木馬をも打ち砕く「投石器」。など様々な対策効果をもつカードも用意されているため、プレイヤー間の駆け引きはとても熱いものとなります。

会戦が行われるたびに全力で参加していると提供できる戦力が枯渇してしまうため、参加せずに見送りたい会戦もあるのですが、手を抜いているとタナトスに睨まれて失点してしまうため、それも難しい…など苦しい悩みもあり、ゲーム中は常にウーンウーン、と唸る時間を楽しむことになります♪大会参加者の皆様からは「トップをとる方法が不明瞭で、結果的に勝った、という感が強いのが残念。戦闘の駆け引きは楽しいが、結局、最下位を避ける意味もあり、全力で動かざるを得ないため、「ため」が無いプレイになるのが問題かも」と、戦闘自体の面白さは評価するものの、ゲーム全体の目的である勝利への戦略が立て辛く、そのため戦術の運用が難しいことを指摘するコメントを頂きました。

午後〜コンセプトゲームフェイズ〜
▲木製の台(枕)の上に置かれた鈴が付いた的(蝶)を
目標に正座したまま扇を投げる
この内輪向け大会で一番人気を集めたゲームは「投扇興」でした。

ゲームの内容は、広げた扇を片手で持って、正座しながら投げ、「蝶」という呼び名の的に当てることを目指す、というもの。

左の写真のとおり、コンポーネントが純和風のこのゲーム、的目掛けて投げたものの当たり場所によって得られる得点が変わる、といういわばダーツの日本版みたいなゲームなのですが・・・
▲蝶に当たった後の扇と蝶の配置で呼び名(銘定)が
異なる。この写真の銘定は「薄雲」で8点
▲枕から落ちた蝶が自立!している
この銘定は「早蕨」で10点
ダーツは、各自与えられた点数をダーツを的に当てることによって減らし、持ち点を「ちょうど 0」により少ない投擲で達することが目的のゲームです。ダーツの的は細かく区分されており、その区分された場所ごとに得られる得点が異なるようになっているため、目標とする点数が減らせる場所にピタリ投げる正確性が問われます。

一方で、投扇興は扇を蝶目指して規定回数投げて、合計得点を競う遊びです。とはいえ、投扇興の的(蝶)は写真を見て頂ければ分かるように、蝶は細かく区分けされていませんし、そもそも扇は蝶に刺さらないため、当たった場所を正確に知ることはできません。そこで、投扇興では得られる得点を投扇終了後の蝶と扇、そして枕との姿形によって決めるのです。

扇が当たった後に蝶と扇がどのような状態になるかは、そうそうコントロールできるものではありません。そのため、もちろん技術力も問われますが運の要素も強く、正確性を競うというよりも、起こる現象を楽しむ、という趣の強い遊びになっています。投げた扇が綺麗に翻って蝶に当たる姿は、それだけでも風流な感覚が味わえますので、一度も扇を投げたことがない方はぜひ^^(と言っても、投扇興用に用意された扇でないと、なかなか見事に翻らないかもしれませんが・・・)

今大会では二人ペア4組によるトーナメントを行い、得点を競いました。大会前日から練習を積み重ねていた大会スタッフよりも、当日少し練習して本番に挑んだ方々の方が見事に扇を投げておられました^^ 練習疲れの影響が現れたのかもしれませんね♪大会参加者の皆様からは「みやびだ!人数が多いと盛り上がる。あり得ないと思える役ができると感動する。」「ダーツに近い感覚で、上達のし甲斐があった。」「独特の緊張感を楽しめた。あまりに劇的なドラマ的展開に圧倒された。」「日本の優雅さが溢れるゲームでした^^ 30点以上の得点が出るシーンが見てみたい!」「優雅でドラマチックな大会でした。」「前々からやってみたいと思っていたので、まさかここでできるとは思わず嬉しかった。」など多数のコメントを頂きました。どうもありがとうございました!

▲粘土で作られたこれらの作品群は
いったい何を表したモノでしょう?
「投扇興」だけでなく、他にもボードゲームとしては一風変わった粘土を捏ねてモノの当てっこをする「バルバロッサ」も遊ばれました。

その内容は、写真にあるように各自粘土で作った二つの作品を作り、それを皆で当てっこする、というもの。

ゲームに勝つためには、直ぐに答えが分かるようなモノを作るのではなく、色々なモノに見えるようにするのが、粘土を捏ねる時のコツでしょう。
▲写真だけ見ると分かりにくいですが、
角度を変えて見るとあっさり答えが分かることも
▲他人の作った作品のモチーフをいち早く当てて
得点を獲得しよう♪
とはいえ、あまり漠然としたものを作るとゲーム終了時まで当てて貰えずに寂しい思いをすることもあるので、適度な分かり難さが求められます。管理人は粘土を捏ねてモノを作る才能が全く無いため、一生懸命似せて作っても中々当ててもらえず「適度な分かり難さ」を実現してしまう、という特技を持っていたりします♪というのはともかく、実は勝つためには当ててもらうよりもむしろ、当てる能力の方が重要で、造形力よりも直感力が問われるゲームになっています。そういう訳で、女性の直感力の恐ろしさをまざまざと体感することができるゲームとしてもお勧めですよ^^

閑話休題。大会では写真を見て頂ければ分かるとおり、かなりハイレベル(?)なモノが作られました^^ 皆様は答えが分かりますでしょうか?実際のゲーム中ではこれらの創作物は手に取って色々な角度から見ることができ、細かいところまでしっかり作りこまれている作品だったりすると、裏から見たら答えが分かった!なんてこともしばしば。

ハイレベルな作品が多かったため、中々答えが分からず、「これは石でできているものですか?」「これは生き物ですか?」などなど多くの質問が飛び交った結果、何とかゲーム終了にこぎつけました。大会参加者の方々からは「粘土をこねている間が、楽しさの90%くらいを占めている!?予想を当てられない人が一人いると、ゲーム的にも雰囲気的にもテンションが下がるところがちょっと微妙かも。」とのコメントを頂きました。今回は自由に創作してもらいましたが、シリトリのように、予め作るモノの範囲を決めておいた方が、良いかもしれませんね〜

▲コンポーネントのトランク(左上)が秀逸で
いろんな種類が用意されています。
仲間内ゲーム大会なので(?)悪事に手を染めてみよう、ということで行われたゲームが「手荷物検査

その内容は、違法品(とは限らないが^^)を一杯に詰めたトランクを持って空港の税関を通り抜けようとチャレンジする、というもの。

ただし、空港には当然袖の下を求めて待ち受ける保安官がいるので、高い(?)交渉力が求められる、というリアルな内容になっております^^
▲当然ですが、合法品(一番左)の価値(4)よりも、
違法品の数々の方が高値で売りさばけます^^
▲さて、今回の保安官は袖の下に弱いから
違法品をたんまり仕込むとしますか・・・^^
ゲームの手順が、「トランクを開けるよう要請する保安官に対し、袖の下の額で交渉して見逃してもらう」という現実そのものの手順になっており、オイオイ、と思わなくも無いゲームですが、ボードゲームで遊ぶとこの手順は当然とても楽しいものになります^^

大きなトランクに違法品を詰め込む時、保安官がどのトランクをチェックするか悩んでいる時、より高く売り抜けるために闇ルート用のブツを確保する時、など、このゲームはどんな手順を行っていてもとにかく悪事をしている時のドキドキ感が味わえます。

とにかく悪事を働いている方も権力を振りかざす悪徳保安官も、いわゆる時代劇的なキャラクターであるため誰にでもロールプレイしやすく、とても盛り上がります。勝敗は戦略というよりもむしろリアルな人間関係の方で決まりやすい構造をしていますが、これだけストレートにパーティーゲーム的に盛り上がるなら無問題でしょう♪大会参加者の方々からは「トランクの出来が秀逸。軽く遊べて交渉や読み合いがある良いゲームです。」「トップだと予想していたプレイヤーに上手く逃げ切られました」と読み合いの面白さを評価するコメントを頂きました。

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