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皆の後ろには十人十色の道ができる第12回大会

午前〜人気ボードゲームフェイズ〜
▲呪文書の形をした鍵付きの箱が特徴的!
午前にまず遊ばれたゲームは「いじわる魔女レース」です。

呪文書の形をした箱がそのままダイストレイとなり、早いもの勝ちでパタッと内板で隠せるようになっています。この独特なコンポーネントだけで思わず皆の興味を引きました♪

果たして画像記憶力の高いプレイヤーは誰だったのでしょうか!?
▲覚えたと思った人が一番のりに内板を倒します。
▲呪文がうまく唱えてゴールを目指そう♪
ホビージャパンが出している2〜6人用の子供から遊べる名作です。ダイスに描かれた絵模様を認識・記憶する記憶ゲームなのですが、「雲」、「蜘蛛」、「蜘蛛の巣」や「N」、「カミナリマーク」など言語化すると混乱する絵柄のため、覚えた気になってもいざ手札から出そうとすると分からなくなってしまいます(--;

あれ、覚えたはずなのに・・・なんだったっけ?無理してパーフェクトボーナスを目指すか、それとも安全に確実に覚えたところだけを出すか・・・しかし悔しい・・・と自分の中でのジレンマを楽しむゲームですね♪本大会でも「あれ、覚えたと思ったのに!!」と悲鳴があがっておりました。

今回はボードゲームが初めてに近い方もチラホラいらっしゃったため、手軽にルールが理解できる本ゲームも何度か遊ばれましたね。ちなみにモグラはこのゲーム、大の苦手です(>_<)

▲可愛い絵柄の箱、「チーズのお城」
次に遊ばれたのは、同じく子供向けゲームの「チーズのお城」です。

ギミック満載で箱がそのまま戦場になるという凝ったコンポーネントが特徴的です。今回は午前の投票数で1位に輝きました♪

子供と大人がガチで遊ぶと必ず子供を泣かせてしまうという本ゲーム、果たして大人たちは童心のままプレイできたのでしょうか(笑)?
▲屋根をはがしてネズミたちがチーズを探します。
▲時には落とし穴も出現!?
4匹のネズミを操って、屋根をはがしながらチーズを探していくというゲームです。1回の手番で4アクションを使え、「屋根をはがす」、「移動する」といった行動のほかに、地面タイルは1枚横から差し込むことでスライドさせることが出来ます。中には落とし穴もあるため、スライドすることで予想外(予想内?)の変化が起こり、時にはネズミが落ち込んで減ってしまうことも!!

大人が遊ぶと必死に記憶して落とし合い、邪魔し合いというガチゲームとなってしまう傾向がありますが、やっぱりワイワイ遊ぶのが本懐のゲームですよね。大会では隙をついて勝ち筋を見つけれたプレイヤーがスライドさせて逃げ切り勝利となりました♪

▲バンキングの厳格なムードが漂う表紙です。
「いじわる魔女レース」、「チーズのお城」といったワイワイ楽しむゲームの隣で朝からガッツリと楽しまれていたのはリソース管理系ゲーム「グリーンランド」です。

リソース管理系ゲームとしての楽しさを詰め込んだ本作品、果たしてどんな結末が待っていたのでしょうか!?
▲入植に関して資源や家などリソースが満載♪
▲個々のプレイヤーの手元の管理タイルです。
10世紀のバイキングによるグリーンランド入植をテーマとしたゲームです。カードによるリソースの産出システム・多数決によるリソースの取得方法・明確化された交渉・複数人で建築する協同建築物など作者のリソース管理ゲームへの職人的なコダワリが満載で、そこから立てられる様々な作戦のぶつかり合いが楽しめます。

本大会では残念ながら6点先取ゲームで6:2:2:1と大差がつきましたが、「できることが多いので一度遊んだだけではすべての要素を楽しむことができませんでした。もう一度じっくりやってみたいゲームです。読み合いもゲームの肝となってくるので、気心の知れた間でやるとさらに白熱しそうです。」と再戦を希望するメッセージをいただくなど好評だったようです。

▲ドワーフの炭鉱掘りゲーム「モンタナラ」
お昼休みに前後して新しく来られた方々の間で楽しまれた二人用ゲームが、「モンタナラ」です。

二人用のゲームにも関わらず、その駆け引き・バランス感覚は絶妙であり、シンプルなルールにも関わらず何度でも遊べる名作です。
▲ドワーフを使って水晶を掘りにいきます。
▲水晶が4個集まれば勝利です♪
ドワーフを使って水晶を掘り当てるゲームです。ドワーフの数だけ炭鉱に掘りにいけるのですが、場の4箇所の炭鉱から以外に手札からでも発掘OKです。並びかえれないが炭鉱の中を見れたり、一部順番を変えたり、手札を交換したり・・・と様々なアクションの効果のバランスが絶妙です。

遊ばれた方からも、「心理戦と強運のバランスが非常にイイ!心理戦が苦手な人に運の部分を、運ゲーが嫌いな人に心理戦の部分が楽しめます」や「叩き合いの2人ゲーなのに楽しく遊べるってのは貴重」など好評な意見が聞かれました。

午後〜コンセプトゲームフェイズ〜
▲「ドリュンター・ドリューバー」の箱
昼食に中座したグループと居残り隊に分かれたので、全員がそろうまでにとまず着手されたコンセプトゲームが「ドリュンター・ドリューバー」です。

都市開発において、建造物の破壊は自由なのに、なぜか公衆便所を壊す際には多数決をするという不思議な世界観のゲームですね。
▲4隅から水路や陸路を作っていきます。
▲公衆便所をつぶすときには投票権が!
街の開発のために道を引いていくのですが、既存の建物の色を各プレイヤーが提示されており、いかに破壊されずにすんだかを競うゲームです。得点に直接関わる建物ではなく、その周囲にちらばった公衆トイレを壊す際にのみ多数決で決まります。自分と助けようとしすぎると、正体がばれてあっと言う間に破壊されてしまいますし、とはいえ自分の建物の隣のトイレが壊されると心が平和ではいられません・・・。

1点〜5点の建物を1つずつ所有しているのですが、終わってみると2-3点での低得点での熱戦になりました。プレイヤーからは、「あまりにも正体がばれるのを恐れすぎて、自分の建物を蔑ろにし過ぎてしまいました」と、このゲームならではの感想が聞かれました。

▲地震の多い街の道路引き「サイズミック」の箱
「ドリュンター・ドリューバー」が遊ばれる横で、見たことないなあという意見が多く聞かれたので選ばれたのが「サイズミック道路舗装会社」です。

「カルカソンヌ」に近い道路引きゲームですが、地震が発生して中心部からタイルが壊されるというのが特徴的です。
▲交差点間に従業員を配置して得点を集めます。
▲交差点のないループは0点!(失敗例 ^ ^)
六角形の道路タイルを敷き詰めていき、新しい道路には自分の従業員を配置して道路所有権をゲットできます。交差点と交差点の間の区間が出来ると得点になります。地震タイルを引くと中心から好きな方向にタイルを除去できるというもの。

地震タイルや交差点タイルを引けるかどうかで勝敗が決まるといっても過言ではない「引きゲーム」ですね。「悪い意味でのアメゲーだなあ」など引きで勝敗が完全に決してしまうシステムに否定的な意見が多かったですが、初物触りとしては一度ご賞味いかがでしょうか?

▲「オン・ジ・アンダーグラウンド」の箱。
大会前の味見段階では一番の大人気となっていた「オン・ジ・アンダーグラウンド」が、鉄道ゲームとしては一番に動き出しました。

完全なオープン情報として現在の得点がマーキングされる中、接戦を制したプレイヤーの戦術は何だったのでしょうか?
▲プレイヤーは線路を引いていきます。
▲各プレイヤーターン後に乗客移動が起こります。
地下鉄路線予定図に個々のプレイヤーが実際に線路を引いていくゲームです。乗客、名産物、環状線、僻地ボーナスなど点数の元は多く、様々な勝利方法があるため何度プレイしても飽きのこないゲームですね。また、各プレイヤーターンの後に乗客が急行駅・普通駅と移動するフェイズがあるのですが、そのルールに従った最短ルート探しが面白く、結果としてアクティブプレイヤー以外が常に楽しめているのが秀逸です。

2人-5人で遊べるのですが、2人なら2人ならではの、5人なら5人ならではの展開や読みあいがあり、何人でも差がなく楽しめると思います。「慣れれば慣れるほど、重いゲームですね、良い意味で」や「システムが面白い」などの意見が聞かれました。

▲ペドロ君は無事家にたどり着けるのでしょうか?
お昼食から帰って来た方々が一番に手に取ったのが本ゲーム「ピラニア・ペドロ」です。

今回はゲーム初心者の方が数名来られており、その方々の心に一番のインパクトを残したようだったのが本作品でしたね。大会後も含め5回にわたり遊ばれる結果となりました。
▲石をおきながら家を探して海の中をさまよいます。
▲手札からペドロ君の行動を決めてあげましょう♪
展開によっては5分で決着がつくということもありえる”シンプルイズベスト”を象徴するゲームですね。各プレイヤーはペドロ君がどちらにどれだけ動くかだけをプロットします。盤外に落ちたり、ピラニアに食べられたり、海に沈んだり・・・ペドロ君の行く末には「生還」の二文字はありません!ペドロ君にとどめを指したプレイヤーの負けとなります。

互いの行動を読みあう結果、結局読み違えてペドロ君にとどめを指してしまう・・・そんなジレンマを楽しめるからか、大会でも「あーー!」と悲鳴の声が何度もあがっていました。

▲大賞ロゴの入った「カルカソンヌ」の箱。
「ピラニアペドロ」の次に遊ばれたゲームが「カルカソンヌ」です。ゲーム初級者の人でも簡単に参加できて平等に楽しめます。本大会でもそんな特徴を生かして、初参加の方々に楽しまれたようです。

フランス南部、古代ローマ時代の要塞都市「カルカソンヌ」をモチーフとした作品で、2001年ドイツボードゲーム大賞に選ばれました。コンセプトであった【道をつないでいくゲーム】の王道作品の1つでしょう。
▲道路タイルをつなげていきます。
▲さて、得点はどうなったでしょうか?
城や道や協会などが描かれたタイルをつなげていって、土地が完成するとその所有権が誰にあるかを競い合い得点をゲットするというゲームです。引いてきたタイルをどこにおいたら一番いいか・・・シンプルなようで奥深く、初プレイの方でも十分に戦いうるのがよいですね。ただし、タイルカードを全て記憶するほどやり込んでしまってはガチゲームとなってしまうのでご用心(^^;

▲「ニュー・エントデッカー」の箱。
道路や線路だけでなく海路もつないでみたいと遊ばれたのが「ニュー・エントデッカー」です。

1995年に出された「エントデッカー」をリメイクした作品で、製作者は「カタンの開拓」で一躍有名となったKiaus Teuber氏です。戦略性に富んだ海路タイル引きゲームであり、「遊んでみたい」という一声でプレイ開始となりました。
▲海路タイルを引いていき、未知なる海域を・・・
▲時には酋長に挨拶にいって作物を確認します。
インストだけのためのタイルがあるなど、厳密な説明をするためのガイダンス付きなのですが・・・その通りに説明すると少し長い説明になるのが唯一の難点の本ゲーム。いざ遊びだしてみると意外にサクサクと楽しめます。未知なる海路を開拓していくのですが、財力の力でタイル引きの運を引き上げることが出来ます。しかし、財力は一番に欲しがったものが1少ないため、互いに我慢のし合いもあり、選択が悩ましいいいバランスです。

海路タイルを引いて新しい世界が作りあがっていく視覚的楽しみと、勝利ポイントへのいくつかのリソースを管理していく戦略的楽しみを併せ持った作品といえるでしょう。「次回は違うプレイをしてみたい」や「お互いの私利私欲で島々が発見されて面白かった」などいい印象のコメントをいただきました。

▲線路をつないで楽しむ「チケットトゥライド」の箱
線路をつなぐゲームとして有名な「チケットトウライド」も楽しまれました。ゲーム初級者から気軽に楽しめる点は秀逸ですね。

本ゲームは2004年にアメリカでDays of Wonder社より発売され、ドイツゲーム大賞をはじめとして、世界6カ国でゲーム大賞を次々と受賞した有名ゲームですね。
▲列車カードを引いて線路を引いていきます。
▲線路を引くのは早いもの勝ち!
列車カードを引くか、カードをプレイして線路をつなぐか・・・。シンプルなゲームシステムでワイワイと線路が出来ていく様を楽しめる作品です。個々のプレイヤーが自身の目的とする2つの駅を結ぶ長い自分だけの路線を作り上げていきます。お互いの目的を読みあいながら、早いもの勝ちの線路引きをどのタイミングに行うか、その駆け引きが楽しめます。

目的カードの得点の大小が大きすぎるため、所期点数が勝敗をかなり左右する点が残念ですが、線路が引かれていく様は見ていても楽しいものがありますね。

▲「line1」のリメイク「1号線で行こう」の箱。
「チケットトウライド」の隣で、同じく線路を引くゲーム「一号線で行こう」が遊ばれました。こちらは単に線路を引くだけでなく、その後に個々人が自分の市電を走らせてゴールを目指すレースゲームへと様変わりします。

第5回大会でも楽しまれ支持されたため、本大会でもお久しぶりに取り上げました。重そうに見えて結構手軽に遊べる名作ですね。
▲自分の駅と目的とする停留所を結びます。
▲互いが牽制しあい曲がりくねった線路に・・・
線路タイルを2枚ずつプレイしていき線路を引くゲームです。すでに置かれたタイルを開発して道を増やすことも出来ます。個々のプレイヤーのスタート地点・目的とする停留所が違うため、線路を引きながらも他プレイヤーの思惑を予測して遠回りをさせようとします。皆が同じ路線を違う目的に使おうとするため線路が迷走していくのが楽しいですね。

本大会では序盤に有利に道をつないでいたにもかかわらず、中盤に線路を曲げられて停留所にたどり着くのを阻止されたプレイヤーが、大回りな線路しか引けずに負けてしまいました!

▲太平洋を舞台に航路を開発、「グリッパー」の箱
「エントデッカー」に続いて楽しまれた航路を引くゲームは「グリッパー」です。ゆとりでも初プレイとなった本作でしたが、なかなかの高評価だったと思います。

ゲーム「エアラインズ」のリメイク作である本作品では、どんな駆け引きがあったのでしょうか?
▲手番では特殊カードを選択できます。
▲うまく航路を作って会社を成長させよう!
太平洋の島々を会社の航路で結んで発展させるゲームです。各プレイヤーは島に港を設置して得点をもらえますが、そのためにはたくさんの航路を島にたどり着かせる必要があります。お金を使うことで有利に航路を導けるなど、その駆け引きの妙がいいですね!マップが見づらい、チットが直径5mm前後と小さく扱いにくい&なくしそう、などリメイク作品であるにも関わらずコンポーネントがいまいちなのが残念です。

大会では航路がすごい勢いで伸びてしまい、港の取り合いが大変だったようです。「おもしろく、かなりやり込み甲斐がありそうなゲームでした」など、また遊びたいという意見が聞かれました。

▲機関車の絵がきれいな「メルクリン」の箱
大会を締めくくる作品となったゲームの1つが「チケットトゥライド メルクリン」です。前述の「チケットトゥライド」の別バージョンで、乗客の移動というシステムを追加することで別ルートの勝ち方が用意されています。

「チケットトゥライド」シリーズでは一番バランスがいいと言われる本作品ですが、どんな展開をしたのでしょうか・・・。
▲列車カード、線路だけでなく各都市に荷物を配置。
▲線路が引かれる様はチケットトウライドならでは!
線路を引いた点数、目的カードの点数に加えて、乗客の移動による荷物の回収という新しいリソースが加わったゲームです。また、目的カードも短距離・長距離に別れ、新たに引くことが出来るので勝ち方にバリエーションが出てきました。

本大会では5人で楽しまれたのですが、序盤に圧倒的な線路引きで差を広げたプレイヤーが最後には目的を4つオールクリアしたプレイヤーにおおまくりされるといった展開になりました。

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