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ビブリオスクリスマス会 2012

2013年にゆとりの小説部門の活性化を目指し初めての試みを行いました。 各人が他人に勧めたい自薦5作を持ち寄り交換会をしましょうという趣旨♪ 初めてのお試しだったのでもぐらがこの人こそと注目した方々を集めて開催しました! SF専門、ミステリー専門、時代小説専門、ハードボイルド専門・・・etc いい面子が集まりましたw 富山土産の押し寿司や韓味一のサムゲタン&ワイン・シャンパン・ウイスキーと楽しみながら、 気付けば6時間しゃべりっぱなしで楽しい一日となりました。 参加出来なかった方々に小説紹介も兼ねてレポートしますね!!



ラウンド1


だまってすわれば 神坂次郎(新潮文庫)

江戸末期に実在する観相師「水野南北」を文献を元に小説化した作品。 極道崩れの生活をしていた主人公が、 ふとすれ違った観相師から半年以内に切り殺されると予言されてから一念発起生活を変え、 ついには自身が弟子入りして観相師として大勢し、 最後には公家にまで栄達したという波乱万丈の人生を描いた作品。



オリンピックの身代金 奥田英朗(角川文庫)

東京オリンピックを舞台に裏で爆弾テロが画策されていたという設定でのフィクション小説。 奥田英朗氏の代表作。上下巻という長さにも関わらず一気に読める加速度的展開。


アルケミスト パウロ・コエーリョ(角川文庫ソフィア)

とあるユースホステルの本棚で出会ったという紹介。日本ではあまり知られていないが、 表紙にもあるようにアメリカやヨーロッパを中心に世界的に大人気の感動小説。


第六大陸 小川一水(ハヤカワ文庫JA)

地球の5大陸の次の大陸「月」の開発を描いたSF小説。 なぜか月で結婚式を挙げたいという金持ちが現れ結婚式場を作ろうとするが・・・。 宇宙空間ならではの問題が続出する中、果たしてうまく結婚式があげれるかという風変わりな設定のSFです。


7回死んだ男 西澤保彦(講談社文庫)

こちらは僕の持ち込み。 第3次ミステリールネサンス期の代表作家の1人西澤保彦氏のデビュー作。 主人公は時々本人が無意識のうちに1日が7回繰り返される特異体質。 そんな中、祖父が殺害されるという1日が偶然にも繰り返されることに・・・。 主人公は犯人を見つけては翌日妨害するが、なぜか毎回祖父は殺害されてします。 「異能設定中での本格推理」という変わった作風の第一弾です。


われがボス エド・マクベイン(ハワカワ・ミステリ文庫)

まさにハードボイルド小説の先駆け・金字塔と名高いエド・マクベイン氏の87分署シリーズ第2段。 書かれた時代が古く僕は未読でしたが、 さまざまな日本のハードボイルド作品の主人公が引用したり語ったりしてますよね。


輪違屋 糸里 浅田次郎(文春文庫)

浅田次郎氏の歴史小説、新撰組三部作の2作目。 「壬生義士伝」「輪違屋糸里」「一刀斎夢録」とそれぞれ違う目線で書かれているらしい。 ちなみに壬生義士伝はTV化されて一時話題になりましたね。


さすが1順目は全員がストライクど真ん中に投げてきたという気になる作品そろいでした。 正直どれが当たっても全くもって文句なしという感じでしたねぇ。 エド・マクベインはもりもりさんが全巻セット持ちしてるらしいし本作だけ買って残りを借りて読もうw 浅田次郎氏も蒼穹の昴以降未チェックでしたが、いい縁だし3部作順番に読もう! ということで・・・作者をフォローしたことない「アルケミスト」「だまってすわれば」「第六大陸」にビット。 「だまってすわれば」を落札しました♪


ラウンド2


ひぐま 吉村昭(新潮文庫)

日本の混乱期のため忘れられていた昭和初期にひぐまで実害を取材して書かれたノンフィクション小説とのこと。 人間の無力感とヒグマの恐ろしさが鮮明に描かれている様子。


カディスの赤い星 逢坂剛(講談社文庫)

スペインを舞台にしたハードボイルド系ノンフィクション小説を逢坂剛氏は多く書いてるそうな。 そんな中で上・中・下とボリュームたっぷりの本作は、 バイオリンに秘められたルビーを追い求めて2転3転と息をつかせぬ展開らしい。


解剖男 遠藤秀紀(講談社現代新書)

自らを「解剖男」と称する京都大学霊長類研究所「遠藤秀紀」教授の書いた知識本。 比較解剖学の第一人者だそうです。イラスト付きで初心者にもわかるよう懇切丁寧に書かれてる様子w


数学的にありえない アダム・ファウアー(文春文庫)

持ち込み者が題名に惹かれて購入したという海外ミステリー。 冒頭から確率論的なお話から始まり一気に引き込まれていくとのこと。


珈琲店タレーランの事件簿 岡崎琢磨(宝島社文庫)

こちらは僕の持ち込み、このミステリーがすごいの大賞隠し玉の新人短編連作ミステリー。 今年読んだ本の中で短編連作中では最もお気に入りの1作品ですね。 もぐらはこのヒロインにべた惚れしてしまいましたw なお、ミステリーならではの丁寧な伏線の貼り方も再読性大!


宙の名前 林完次(角川書店)

写真家「林完次」氏が出した”宙”に関する写真を集めた作品。 持ち込み者が10年以上も秘蔵していた1作品。 知ってるようで知らない気象上での用語の解説付きで写真が並んでいます。


2周目はお互いにちょっとした変化球作品だけど自信のある作品を用意してきましたね。 作者自身もあまり知らない作品が過半数でした(笑) ただ、ノンフィクション好きとしては、やはり「カディスの赤い星」と「数学的にありえない」の2点が気になりビット。 「カディスの赤い星」をゲット♪
ラウンド3


プリンセストヨトミ 万城目学(文春文庫)

TVドラマ化して有名になった大阪を舞台にしたヒューマンドラマ風の作品。 既読者が半分くらいを占めました。この前に書かれた「鴨川ホルモ―」もよかったなどの声も。 後から合流した七対子さんが偶然持参してたのでそのままそれを借りる展開に(笑)


ソリトンの悪魔 梅原克文(双葉文庫)

こちらは僕の持ち込み、隠し玉的な作品です。 17年前に読んで感動した記憶を元にamazonで購入。 今や絶版で新本屋では見かけれないSF小説です。 デビュー作「二重らせんの悪魔」で賞を取ったかと思えば数年単位で充電し、 本作で大感動を与えてくれました・・・が、またその後数年音沙汰なし。 ということで作者を知ってる参加者もいなかったですね(笑)


パリ左岸のピアノ工房 T・E・カーハート(新潮クレスト・ブックス)

退職後にパリに行き、ふと訪れたピアノ工房でピアノの世界の良さを思い出し、 さまざまな人との出会いを経ながらピアノを弾き始める作者の自綬伝的な作品とのこと。 静かに流れる作風が心温めてくれるようでした。


イリーガルエイリアン ロバート・J・ソウヤ―(ハヤカワ文庫SF)

海外SF作家としては重鎮の1人らしいのですが、 プロットはエイリアンが殺人事件を起こしアメリカ法廷で裁かれるという法廷小説だそうな。 もはやトンデモ本のような匂いもするプロットで興味津津。


百年法 山田宗樹(角川書店)

ハードカバー上下巻で持参していただいたノンフィクション小説。 作者は「嫌われ松子の一生」で一躍有名になった山田宗樹氏です。 あるウイルスで人間が不老不死となり上昇指向がなくなり国が衰退してきたため、 人間は100年を持って死なされるという法律が通ったという設定から始まる様々な人間の思惑が絡まりあうノンフィクションだそうです。


サクリファイス 近藤史恵(新潮文庫)

こちらは僕も既読であった作品です。 自転車レースに人生を懸ける男たちを描いた作品。 自転車レースはチーム参加であり、チームが勝たせると決めた人を他メンバーはサポートする役割を与えられます。 そのサクリファイス=犠牲がチームの勝利に必要だが、自分がなぜチームのエースとなれないのか・・・ 男の嫉妬の絡まりあう生身のような「人間」を描いた一作です。


3周目となってやや知ってる人がちらつく作品も出てくるようになってきました。 ハードカバーはちょっと家に置くスペースもないし文庫版を買おうということで、 1作はSF小説が欲しかった希望と気になるプロットでイリーガルエイリアンにオールビット♪ 「星を継ぐもの」「セドナ、鎮まりてあれかし」に次いで手を出すSF小説はこれに決定w

ラウンド4


王朝序曲 永井路子(角川文庫)

奈良時代に平城京に落ち着くまでに遷都に遷都を繰り返した背景は何だったのか。 時代小説のプロが描く奈良時代を舞台とした歴史小説。


神々の山嶺 夢枕獏(集英社文庫)

夢枕獏氏と聞くとどうしても漫画「餓狼伝」のイメージが付きまといますが、 実は山を舞台とした登山ものの作品も多いそうです。その中でも代表的な名作とのこと。


スペースシャトルの落日 松浦晋也(ちくま文庫)

日本のスペースシャトル計画はなぜ失敗したのか。 その舞台裏を科学ルポライターが徹底分析した作品。


商道 崔仁浩、青木謙介(徳間書店)

中国の思想では、どんな世界にも「道」があると考えられています。 そんな中で「商人としての道」とは何か、実在した豪商「林尚沃」の生涯を描いて示してくれる半ノンフィクション小説。


粘膜蜥蜴 飴村行(角川ホラー文庫)

角川ホラーブームの時代に作られた読んでて嘔気すること間違いなしという触れ込みの1作。 人間と爬虫類のハーフである生物が人間を支配するという世界観で描かれているそうな…。


その日のまえに 重松清(文春文庫)

こちらは僕の持ち込み。上記の気味悪いプレゼンがあったので払しょくも兼ねての感動小説を選択。 「家族とは何か」を描き続けてきたヒューマン小説の重鎮、重松清氏の作品で僕が一番感動した涙無しでは読めない作品です。 癌という病気の告知をされた人とその家族の心の葛藤を描くことで生きるということを改めて考えさせられます。


中途半端な密室 東川篤哉(光文社文庫)

これは僕も既読の「謎解きはディナーの後で」で有名になった東川篤哉氏による短編推理小説。 ライトな作風に、ちょっとした謎、軽妙なテンポで読める一作です。


ぼちぼち両極端に揺れる毒も薬も混じるラインナップとなってきました。 後からネットで読んだ知識で「商道」いいなぁと思い購入考えているものの、 この回はまだ入手してない時代小説をぜひと希望。特に奈良時代を舞台とした小説は見たことない! 次点がスペースシャトルの落日かなと2点張りしたらビット負け!? ということでスペースシャトルの落日をゲットw まあ、間違いなく「王朝序曲」は後日買いすることでしょう。 作者自身ノーチェックだったので本屋で探してみよう。

ラウンド5


密室の如き籠るもの 三津田信三(講談社文庫)

ここ数年に出てきたミステリー作家による短編ミステリー集。 僕も未チェックな作家さんでした。 パラパラ見た感じでは「密室」等の推理小説の王道的要素に挑戦した作品の様子。


お金のことをちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ
糸井重里、邱永漢(PHP文庫)


日本・台湾の実業家、経営評論家でもある邱永漢氏と対談形式でお金にまつわる話をまとめた糸井重里氏によるPHP文庫。 糸井重里氏は数多くのhow to本を出していますが、この作品が最も分かりやすかったの触れこみでした。


陽だまりの彼女 越谷オサム(新潮文庫)

まさにべたべたの恋愛小説でそのラブラブ度が読んでて心を明るくしてくれるそうな。 ちょっと推薦者のイメージと違ったのでそのギャップも新鮮なプレゼンでしたw


華麗なる一族 山崎豊子(新潮文庫)

ドラマ化もして有名な「華麗なる一族」の文庫版。 山崎豊子を全作読んでる推薦者いわく「やっぱり山崎豊子作品ではこれが一番」とのこと。


季陵 山月記 中島敦(新潮文庫)

みな1度は耳にしたことある教科書に漢文で載ってた話なども出てくる短編集。 面白い逸話話が多く集められていて改めて読みたくなる一作とのこと。


裏山の宇宙船 笹本祐一(ソノラマノベルス)

田舎の中学生たちが裏山で宇宙船を見つけ・・・と宇宙人とのコンタクトまでを描く青春SF小説。


統帥綱領 大橋武夫(建帛社)

伊坂幸太郎氏の「ゴールデンスランバー」を用意してたものの参加者の過半が既読だったため急遽変更した僕推薦の5作目。 高校時代に大はまりしていた兵学書関係。4大兵学書「孫子の兵法(孫子)」「君主論(マキャベリ)」「戦争論(クラウゼヴィッツ)」「戦略論(リデル・ハート)」に負けない第5の兵法書がある。 それが日本の大東亜時代の兵法書にして日本陸軍の教科書ともされた「統帥綱領」です。 戦後GHQにより焚書扱いとなっていたのが独立後に当時の軍人たちの記憶をたどってもらって大橋武夫氏が再編纂して作られました。 「図解孫子の兵法」など初心者向け兵法書を多数著作してきた大橋武夫氏の渾身の1作であり、 分かりやすく各文章ごとに解説として過去の戦争事例を図解付きでつけてくれてます。
 


予定が狂って秘中の秘として急遽登板した「統帥綱領」は予想以上の反響でした。 なんとネットでは購入できるそうな。ネット恐るべし!!

ここまでSF小説、ハードボイルド、解説本と(お目当ての歴史小説は入札負けしたけど)まんべんなくゲットしていたのでどれでもいいなぁと思いつつ、 ミステリーはどうせいつかチェックするし、きちんと読んだことないからと「華麗なる一族」をゲットしました♪入札は3か所に分けた気がするけどどうだったかな?


いやー、結局6時間近く本の話をし通しという充実した1日になりました。 その間、日本酒・ワイン・シャンパン・ウイスキーとちゃんぽんで飲み通し食べ通しで限界にw 面白そうな作品もたくさんゲットしたし、気になる小説情報も増えたし、次に本屋さんに行く楽しみが増えましたね♪♪ また、定期的にこんなイベント開いてみたいところです。






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